骨太09へ、社会保障の機能強化など検討/諮問会議
政府の経済財政諮問会議は2月3日、今後の会議の進め方について議論した。与謝野馨経済財政担当相は同日の諮問会議に、2009年度前半に議論すべき議題を提示。「骨太の方針09」に向けて、社会保障制度や税制抜本改革の具体的論点などを検討していく方針を示した。
与謝野経財相は、09年夏に予定する「骨太09」の策定に当たり、(1)社会保障・雇用、(2)成長政策、(3)税制・財政政策、(4)農政改革─の4つの重点政策を提示。社会保障については、政策の道筋・基本骨格を明らかにするとの方針を示した。
具体的には、社会保障サービスの機能強化に向けて、地域医療の再生などに取り組む考え。持続可能で総合的なセーフティーネットの再構築に向けては、各種制度を点検する一方、効率化を図り、重複を整理するとした。また、社会保障カードの導入など、利用者目線のサービス実現を目指す。
税制・財政政策については、税制抜本改革に向けて、政府税制調査会と諮問会議で「少人数合同会合」を開き、具体的な論点を議論するとした。さらに財政健全化に関しては「健全化目標のフォローアップ、財政規律の基本的枠組みの維持、重点化・メリハリ付け、冗費一掃」を検討課題に挙げた。(2/4MEDIFAXより)