非正規19万2061人失職/厚労省調査
企業の大規模な人員削減などによって2008年10月から6月までに職を失ったり、失う見通しの派遣社員ら非正規労働者が19万2061人に達したことが3月31日、厚生労働省の調査で分かった。08年10月から3月までの失職者を調べた2月の前回調査より21.7%増加。正社員のリストラも加速、08年10月から4月までの失職者は1万2502人で25.4%増だった。
09年春卒業で、企業から採用内定を取り消された高校生や大学生らは過去最悪の1845人で、2月調査より17.2%増加した。
失職する非正規労働者のうち、派遣社員が12万5339人と65.3%を占めた。契約社員は3万9195人、請負社員は1万5556人だった。
月別では、3月の失職が3万6844人と、2月調査の約1.9倍に増加。最も多い月は08年12月の4万8111人だった。
派遣契約の中途解除で派遣先の仕事を失った人のうち、新たな就職先の確保などで雇用が維持された派遣社員は3210人で、動向が判明した人の10.5%にとどまった。【共同】