震災サポート体制で提言/日本うつ病学会
日本うつ病学会は7月1日、東日本大震災の被災者やその支援者らに向けて、継続的な心のケアが必要とする提言をまとめ「第8回日本うつ病学会総会」で発表した。
提言では被災者に対して、悲しみ、ストレス・疲労が心の不調につながることのないように、悲しいことや困っていることがあれば、各地の保健センターや精神保健福祉センター、各種医療機関、災害支援の「こころのケアチーム」などに早めに相談するよう呼び掛けた。今後の支援についても「長期にわたる多面的なメンタルヘルス対策が必要」と指摘。「災害支援と生活支援、メンタルヘルス対策は常に一体のものとして意識され、ケアや対策が講じられなければならない」とした。
継続的な支援体制づくりについては▽支援者の交代制やチーム制の導入▽国や地方公共団体・諸団体が連携し、地域の実情や復興のプロセスに合わせ、現場での支援活動がより円滑に進むよう配慮する▽支援者自身が相談やケアを利用できるようにする―などを提言した。(7/5MEDIFAXより)