電子レセ請求、医療機関の正式名称使えず/保団連、矛盾と指摘  PDF

電子レセ請求、医療機関の正式名称使えず/保団連、矛盾と指摘

 地方厚生(支)局長に届け出た医療機関名の漢字がレセプト電子請求の際に規格外で使えない事例があることが保団連の調べで分かった。保団連は、医療機関の業務に支障が出ているとして、正式な漢字を使用できるよう求める要望書を厚生労働省に提出した。

 保団連によると、正式名称に使用している「」という漢字が規格外で使えないため、レセプトコンピューター内の医療機関名を「濱」に訂正して請求した後、元の漢字に戻す作業をしている医療機関がある。この他「」も規格外となる可能性があるという。

 保団連は6月10日付で提出した要望書で「レセプト電子請求の際に使用できる文字は、一般的な文字など約6350文字を規定しているに過ぎず、全ての医療機関の正式名称を反映させるには程遠い」と指摘。「オンライン又は光ディスク等による請求に係る記録条件仕様」や「レセプト電算処理システム電子レセプトの作成手引き」などによると、レセプト電子請求をする際の医療機関の名称は地方厚生(支)局長に届け出た名称となっており、「矛盾が生じている」と批判した。

 厚労省保険局は、電子レセプトの普及に伴ってさまざまな問題が出てくると考えているとした上で、保険者や社会保険診療報酬支払基金とも話し合った上で必要に応じて変えていく必要はあるとしている。(6/14MEDIFAXより)

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