電力の「環境価値」購入/温暖化対策で東京都
地球温暖化対策のため東京都は7月6日までに、太陽光発電で家庭でつくられた電気には特別な「環境価値」があるとして、使った電力の量に応じて「環境価値」を“買い取る”全国的にも珍しい制度を2009年度から導入することを決めた。
資金面で家庭を支援することで太陽光発電システムや太陽熱温水器の普及を後押しし、二酸化炭素(CO2) の排出量を減らすのが狙い。10年度までに4万世帯の新規設置を目指す。
太陽エネルギーを使って家庭で電気をつくり使えば、電力会社の電気を使うよりCO2の排出量を少なくでき、石油資源の節約にもなるなどのメリットを「環境価値」と名付けた。
買い取り対象とするのは、09年4月以降に太陽エネルギー使用機器を設置した家庭が自分の家で消費した電力や熱量。機器設置を支援するため補助金を出す代わりに、10年間で設置コストを回収できるように購入価格を設定する。【共同】