障害者2774人を解雇/6年ぶり高水準、就職は減
厚生労働省は5月15日、雇用情勢の悪化を受け、2008年度に勤務先の企業から解雇された障害者が2774人と、02年度(2962人)以来6年ぶりの高水準に達したと発表した。一方、ハローワークを通じ、新規に就職した障害者は02年度から増え続けていたが、7年ぶりに減少に転じた。
ただ、厚労省は「一般の労働者も一緒に解雇されているケースが多く、障害者が真っ先に解雇されているという状況ではない」と分析している。
一方、就職者数は4万4463人で、前年度比2.4%のマイナス。解雇された人の再就職希望や、一般就労の意欲の高まりで新規求職者数は前年度比11.0%と大幅に増えており、新規求職者の就職率は前年度の42.2%から37.1%に落ち込んだ。【共同】