障害者虐待防止法が成立/12年秋から施行
医師や医療機関に対し、障害者虐待の早期発見や、虐待を受けた障害者の保護への協力などを求めた障害者虐待防止法案が6月17日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。議員立法である同法は近く公布され、2012年10月1日から施行される。
同法は障害者への虐待を禁ずるとともに、養護者・障害者福祉施設従事者・雇用主らによる障害者虐待を発見した場合、市町村などへの通報を義務付けている。
医師や医療機関などは虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、虐待の早期発見に努める必要がある。また、虐待を受けた障害者に対する国や自治体の保護・自立支援などに協力するよう努めなければならない、と定めている。
医療機関の管理者に対しては、医療機関を利用する障害者への虐待を防止するため、虐待への対処措置、相談体制の整備、職員への研修などを求めている。(6/20MEDIFAXより)