院長夫人の役割大きく、大切
開業医の奥様向けセミナー開く
協会は、経営のマネジメントやスタッフ管理を担う院長夫人を対象に「ここだけは押さえたい!院長夫人の役割」と題するセミナーを10月11日に開催した。講師は株式会社日本経営医療事業部部長の田村弘道氏。参加者は23人であった。
事務長として、また院長の補佐として医院経営に携わっている院長夫人の関心事のメインであるスタッフ管理のポイントとして、「スタッフとの信頼関係を築くために」「パート職員雇用の基礎知識」「効果的なミーティングのポイント」などについて解説した。
スタッフとの信頼関係を築くための重要なポイントとして、[1]自責を基軸とすること、他責にしないこと、[2]絶対的評価を切り口として、スタッフが自己ベストで仕事をしてくれたらOKとし、向上すればほめることが大切、[3]経営理念、診療方針は明確にしてスタッフにもわかりやすくすると成果が出やすい、[4]課題はシンプルに、取り組みは直ちに、特にスタッフ側から発信された課題は直ちに取り上げるなどを紹介した。
経営のマネジメントについては、「収入分析」「簡単な決算書分析法」「損益分岐点の考え方」「可処分所得とは」などについて解説し、収入分析の際には、「初再診」患者数の把握が重要なことを説明した。また、決算書の見方について、薬剤費と検査費が経費のどのくらいの割合を占めているか、人件費割合がどの程度か、利益が毎月どれくらいになっているかを点検する必要性を解説した。
ティータイム後には、参加者から活発な質疑応答が行われ、アンケートの記載内容からも大変好評であった。
講師の話を熱心に聴く参加者