院内感染専従者1人が4割/文科省、大学病院を調査  PDF

院内感染専従者1人が4割/文科省、大学病院を調査

 文部科学省は9月28日、大学病院での院内感染対策の体制整備について調査した結果を公表した。医系本院(特定機能病院)の感染管理の中央部門の専従者が1人の病院が4割だった。東京都内で開かれた大学病院院内感染等緊急担当者会議で新木一弘医学教育課長が報告した。

 医系本院(特定機能病院)80施設、医系分院53施設、その他の関連病院31施設に院内感染の体制を調査した。医系本院の感染管理の中央部門の配置人数(専従・専任・兼任をすべて含む)は、10−19人が最も多い42%(34施設)、次いで10人未満が38%(30施設)、20−29人が11%(9施設)だった。専従者(勤務時間の80%以上の時間を感染管理業務に従事)だけを見ると、1人が最も多い42%(34施設)、2人が21%(17施設)、3人が13%(10施設)だった。専任者(勤務時間の20%以上80%未満の時間を感染管理業務に従事)は3人が24%(19施設)、4人が18%(14施設)、2人が11%(9施設)だった。

 院内感染管理を行う中央部門、委員会は調査したすべての施設が設置していた。全部署(各病棟、診療科など)の何%に感染管理の担当者が配置されているか、との質問では、76%以上に配置していたのは医系本院で72施設、医系分院で23施設、その他で17施設だった。職員へ院内感染の定期的な教育・研修、手技の確認を行っていたのは、医系本院とその他の施設で全施設、医系分院で51施設だった。(9/29MEDIFAXより)

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