防火対策、約3割が消防法違反/小規模社会福祉施設  PDF

防火対策、約3割が消防法違反/小規模社会福祉施設

 総務省消防庁は6月7日、認知症高齢者グループホーム(認知症GH)など全国の小規模社会福祉施設等の防火対策を調査した結果を公表した。調査した小規模社会福祉施設等の約3割が何らかの形で消防法に違反していることが明らかになった。同庁は「防火安全上の不備事項が認められた施設については、消防機関で重点的に是正指導を図っている」としている。

 調査は3月に札幌市で発生した認知症GHの火災を受けて実施した。調査した小規模社会福祉施設等の1万6140棟のうち、何らかの違反があったのは5541棟(34.3%)。このうち小規模の認知症GHは9973棟中、2918棟(29.3%)で違反があり、認知症GH以外では6167棟中2623棟(42.5%)で違反があった。

 設備では、小規模社会福祉施設等でスプリンクラーの設置が義務付けられているのは1万1430棟で、うち48棟が違反していた。8990棟は経過措置中で、経過措置中で未設置は6466棟だった。自動火災報知設備は全棟で義務付けられており、違反があったのは242棟。経過措置中は3882棟で、うち2627棟は未設置だった。(6/8MEDIFAXより)

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