関心高いが受診率低く/「がん対策」世論調査
内閣府は10月31日、がん対策に関する世論調査を発表した。がん検診について97.4%が「重要」と答えたが、過去2年間に検診を受けた人の割合は、最高でも肺がんの42.4%にとどまるなど、検診への関心度に比べ、受診率が低い実態が浮き彫りになった。
肺がん以外の受診率は胃がん38.1%、子宮がん(女性のみ)37.2%、大腸がん34.6%、乳がん(同)32.3%。どのがんも20−29歳の受診率が低く、胃がんはわずか0.7%、大腸がんも2.7%だった。前回調査(2007年9月)の受診率と比べると、肺がんは3.2ポイント、大腸がんで2.2ポイントそれぞれ増えたが、子宮がんは逆に1.8ポイント減った。胃がんと乳がんはほぼ横ばいだった。「がん予防のため実践していること」では「焦げた部分は食べない」が43.4%でトップ。以下、「たばこを吸わない」42.7%、「バランスのよい食事をする」42.2%などの順だった。
調査は8月から9月にかけ全国の成人男女3000人を対象に面接で実施、1935人が回答した。(11/4MEDIFAXより)