開業支援は協会にお任せください!!新規開業予定者のための講習会を開催

　新規開業を考えておられる勤務医を対象に、京都府保険医協会は１１月７日に「新規開業予定者のための講習会」を協会会議室で開催した。共催は有限会社アミス。第１講目は、「銀行融資を受ける際の留意点―資金計画・事業計画の立て方、審査のポイント」と題して、京都銀行法人部業種別専門営業部・山下聡部長代理が講演。第２講目は「開業後一日も早く軌道にのせるために―事前準備のポイント―」を廣井増生税理士が講演。第３講目は、浜口キッズクリニック院長・濱口賢子氏が、先輩開業医からのアドバイスとして開業時の経験談を話した。

開業時のポイントを講習

資金計画等のポイント

　第１講目は京都銀行・山下聡氏より、銀行融資を受ける際に銀行が求める資金計画・事業計画の立て方のポイントを解説した。銀行が特にチェックするポイントとしては、計画内容の妥当性や客観性である。したがって堅実な計画や根拠ある計画が望ましい。税理士に依頼するのであれば、医業に詳しい税理士に依頼することが望ましい。保険医協会との協定融資は、一般融資と比較すると金利が非常に低いので、上手に活用することで、少しでも無理のない返済計画が立てられる。京都銀行では診療内容や借入状況、保証人・担保評価、開業目的、医師の人柄などをもとに、独自のシミュレーションを実施しているとした。

投資額等の目安は？

　第２講は、新規開業支援を１００件以上手がけた廣井税理士から、これまでの事例をもとにアドバイスを行った。

　まず、開業目的が地域のニーズに合っているか、立地条件は患者の志向を踏まえているか、資金調達の方法（自己資金・借入れ・リース等）はどうするかなど、いくつかのポイントを挙げた。また、診療科目による施設の広さや坪単価の目安、導入すべき医療機器等の設備投資額の目安、玄関やトイレに求められるコンセプトなどもアドバイスした。

　広告にかける費用やスタッフの給与、採用時のチェックポイントなど、これまでの自身の豊富な経験から集まった情報をもとに、できる限りスムーズに開業し、いち早く経営を軌道に乗せるためのノウハウを披露した。