部門別収支調査を簡素化/中医協コスト調査分科会  PDF

部門別収支調査を簡素化/中医協コスト調査分科会

 中医協・医療機関のコスト調査分科会(分科会長=田中滋・慶応大大学院教授)は6月30日、2011年度の「医療機関の部門別収支に関する調査」の実施案を了承した。調査項目を簡素化して医療機関の負担を減らし、回答数の増加を図る。実施案は7月中旬の中医協総会に報告する。その後、8−9月ごろに調査対象施設を選定し、9−10月ごろに調査を行う。12年1−2月ごろに集計・分析し、3月に結果を集計する予定。

 同調査は医療機関の負担が大きく有効回答数が少ない。10年度調査では1738病院に調査協力を依頼し、366病院が応じたものの、期日内に集計できた病院は187施設にとどまった。調査に応じた病院に回答が難しかった点を尋ねたところ、職種別給与データについて「人数や給与、賞与を職種別に分けるのが難しい」という声が多かった。このため11年度調査では、病院長や医師、看護師といった10職種区分を減らすことにした。

 医師が担当した診療科や入院・外来などの勤務時間割合に関する設問についても「既存データを活用できない」という声が出ていたことから、勤務時間割合の調査が困難な場合には代表者が診療科医師全体の記入をできることにした。

 レセプト調査関連では、レセプトデータに診療科コードが入力されていない病院があったことから、Eファイル(診療明細情報)のほかに、3桁の診療科コード形態を持つDファイル(包括診療明細情報)も求めることにした。(7/1MEDIFAXより)

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