遺体用いた外科手術研修、実施に前向き/医学部長病院長会議  PDF

遺体用いた外科手術研修、実施に前向き/医学部長病院長会議

 全国医学部長病院長会議の「ご遺体を用いたサージカルトレーニングのあり方ワーキンググループ(WG)」の福島統座長は1月19日の定例会見で、厚生労働省研究班がまとめた「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン案」(GL案)に、5項目を追記することが同会議の理事会で承認されたとし、「現行法下で技能修練を各大学が実施できるよう進めていきたい」と述べた。

 遺体を用いたサージカルトレーニングについては厚生労働科学研究費補助金「サージカルトレーニングのあり方に関する研究」(研究代表者=近藤哲氏、七戸俊明氏)が2010年度総括研究報告書の中でGL案をまとめている。

 福島座長はWGとしてGL案を「強く支持する」とした上で、▽技能修練実施に当たって大学は倫理委員会が承認した実施計画を全国医学部長病院長会議に報告し、大学ホームページで公表▽経費の公表▽成果の公表▽大学以外に所属する医師・歯科医師にも技能修練の機会を提供▽大学内に実施組織を組織し、解剖学講座に負担がかかり過ぎないようにする―の5項目を同WGとして追加するとした。(1/20MEDIFAXより)

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