資格過誤レセプト、発生件数3年連続減/支払基金

資格過誤レセプト、発生件数3年連続減/支払基金

 資格関係誤りレセプトの発生件数は2005年度以降、3年連続で減少していることが社会保険診療報酬支払基金の調査で分かった。8月25日の定例会見で明らかにした。

 支払基金によると、資格関係誤りレセプトは03年度の597万件が04年度には611万件となり、2.3%増加した。こうした状況を踏まえ、支払基金は事態改善に向けて広報活動を強化する一方、誤りレセプトの発生件数が多い医療機関に担当者を派遣してカルテの訂正を求めるなどの活動に取り組んできた。

 その後、誤りレセプトの発生件数は05年度537万件(前年度比12.1%減)、06年度512万件(同4.6%減)、07年度479万件(同6.4%減) と推移。誤りレセプト対策は一定の成果を上げ、3年連続で減少傾向を示した。

 支払基金が25日に発表した07年度資格関係誤りレセプト発生状況によると、理由別の構成比は「資格喪失後の受診」46.6%、「記号・番号の誤り」26.8%、「本人・家族の誤り」7.7%、「旧証によるもの」4.2%などとなっている。

 また、「記号・番号の誤り」が全体に占める構成比は、健保組合では16.9%にとどまるのに対し、政管健保では37.1%に達した。理由について支払基金は「健保組合の記号・番号は数字のみである一方、政管健保は漢字・平仮名の組み合わせで、転記ミスを起こしやすいため」と指摘し、引き続き注意を促している。(8/26MEDIFAXより)

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