議論一巡、「中間的整理」を了承/審査支払機関在り方検討会
厚生労働省は12月10日に開かれた「審査支払機関の在り方に関する検討会」(座長=森田朗・東京大大学院教授)に、これまでの議論が一巡したことを踏まえて「中間的整理」案を提出し、了承された。審査支払機関の統合や競争促進に関しては引き続き議論する。
中間的整理案は「患者の個別性・地域の医療体制等の尊重」「国民が受ける医療に違いが生じない共通の判断基準」「迅速で効率的な審査支払い」を前提に、目指すべき姿として▽審査の判断基準の統一化▽審査の標準化▽レセプトの電子化に対応した制度・システム▽審査機能の強化▽効率的な制度・システム―を提示。判断基準の統一化に向けた中央レベルでの連絡協議会を2011年度から開くとした。また、ITの活用では、社会保険診療報酬支払基金が医科電子点数表を活用した点検システムを11年4月めどで導入するほか、国保連も電子レセプトに対応した画面審査システムの拡充などを10年度中に進める。県単位の審査委員会で納得が得られない個別事案について、上級の審査組織が再審査する仕組みを設置することも検討する。(12/13MEDIFAXより)