諮問会議の提言「最終決定は国会の責任」/与謝野経財相
与謝野馨経済財政担当相は3月6日の参院予算委員会で、経済財政諮問会議の運営の在り方について「諮問会議は総理の諮問に答える総理のブレーンとして提言してもらう。その後、それをどうこなすかは与党や国会の責任だ」と述べた。与党の意見が諮問会議に反映されず問題とした岩永浩美氏(自民)の質問に対する答弁。
岩永氏は、諮問会議について「屋上屋となり与党の意見が反映されない場面もあった」と問題視。さらに規制改革会議についても「労働者派遣法などを改正し、現在の派遣問題を引き起こした元凶だ」として、両会議に対し否定的な考えを表明した。
これに対し、与謝野経財相は「党の政調会長をやっていた時、諮問会議の存在をとても疑問に思っていた。『これは諮問会議で決めたことです』とのせりふでわれわれを説得することに、非常に不快感を持っていた」と振り返り、岩永氏に一定の理解を表明した。その上で「皮肉なことに諮問会議担当の大臣に任命され、その時から最終的にものを決めるのは、国会議員だということを一番大事にした」と説明。「その方針で諮問会議は運営されている」とした。
規制改革会議については「直接担当していないが、一時期、規制改革と言うとすべて善、という信心が流行ったと思う。これは間違った信心」と強調。「規制緩和を何のためにやり、どういう効果があるかを考えながらやるべきと思っている」と述べ、規制緩和一辺倒では道を誤りかねないと危惧した。(3/9MEDIFAXより)