諮問会議の亡霊の仕業?/菅氏の混合診療発 言に尾辻氏  PDF

諮問会議の亡霊の仕業?/菅氏の混合診療発言に尾辻氏

 3月4日の参院予算委員会で菅直人財務相が「混合診療」を含めた社会保障の負担の議論を提案したことに対し、尾辻秀久元厚生労働相(自民)は3月18日の参院予算委員会で「大臣の話を聞いたときに経済財政諮問会議の亡霊が出てきたのかと思った。まさかどこかに洗脳されていませんよね」と述べ、発言の真意を問いただした。

 菅財務相は3月4日の参院予算委員会で「混合診療の問題とかいろんな議論が出ていない。すべてを社会保険と税で賄うのか、それとも一部は個人の負担で賄うのか。2011年度以降の予算の中で議論をしなければならない」と述べていた。

 尾辻氏は「混合診療を進めると先進医療をなかなか保険に組み入れなくなってくる。結局、最後はもう保険では何にもできなくなって、先進医療は個人負担で金持ちだけやってもらえることになる」と述べ、混合診療の解禁によって保険で受けられる医療の幅を狭めることになると指摘した。

 これに対し菅財務相は「(自由診療を)多くした方がよいというところまで言う気はないが、議論の幅を広げる趣旨で申し上げたつもりだ」と述べ、混合診療の解禁を主張したわけではないとした。(3/19MEDIFAXより)

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