認知症入院患者の医療状況など調査/厚労省  PDF

認知症入院患者の医療状況など調査/厚労省

 認知症と精神科医療について検討を行っている厚生労働省の「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」は11月4日、精神病床の認知症入院患者に関する調査結果について議論した。

 厚労省は、精神科病院での認知症入院患者に対する医療の状況、患者の状態などについて詳細を把握するため、「認知症治療病棟入院料1」などを算定している9都道県の9病院(10病棟)で調査を実施。認知症を主傷病や副傷病とする患者454人の▽診断名▽要介護認定▽日常生活自立度▽過去1カ月の精神症状・異常行動の頻度▽認知症以外の合併症▽使用した薬物の有無―などの項目について聞いた。

 過去1カ月間に「ほぼ毎日」見られた精神症状・異常行動については、「意思の疎通困難」が調査対象患者454人の38%、「徘徊」が30%、「大声」が18%、「被害妄想」が15%、「不眠」が13%、「幻覚」「医療行為への抵抗」「ほかの患者とのトラブル」などが10%前後となった。(11/5MEDIFAXより)

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