診療科別の平均点数を公開/集個指導で近畿厚生局
近畿厚生局は7月1日、医療機関への集団的個別指導(集団講義方式)の選定に用いる類型区分(診療科)ごとの平均点数について、ホームページでの公開を開始した。厚生労働省保険局医療課医療指導監査室によると、本省からは平均点数の開示に関する指示は出しておらず、近畿厚生局独自の取り組みとみられる。
また、集団的個別指導の対象となる医療機関へ事前に送った通知では、類型区分や平均点数に関して、個別の照会に応じることも盛り込んだ。
ホームページ上で公開された2010年度分の「保険医療機関等の診療科別平均点数一覧表」では、病院を「一般病院」「老人病院」「精神病院」「臨床研修指定病院・大学付属病院・特定機能病院」に区分し、それぞれのレセプト1件当たりの平均点数を記載。診療所に関しては、「内科(人工透析以外)」など全11診療科に分けて、各平均点数を開示した。病院は平均点数を1.1倍、診療所は1.2倍すれば、集団的個別指導の対象となる基準点数を算出できる。このほか院外処方を行っている医科・診療所の補正点数も明示した。
7月1日時点で一覧表が確認できるのは近畿厚生局指導監査課(大阪府を管轄)と京都事務所分のみ。福井、滋賀、兵庫、奈良、和歌山の各事務所分は「準備中」となっている。
関係者の話を総合すると、近畿厚生局は大阪府内で10年度の集団的個別指導の対象となった医療機関に対し、6月末に局長名の通知を送付した。通知には、平均点数を7月1日からホームページで掲載する案内のほか、対象医療機関から類型区分(診療科)や平均点数に関する照会があれば、近畿厚生局指導監査課が個別に応じることも明記されている。(7/2MEDIFAXより)