診療所の提供体制の再考を/厚労省の唐澤審議官
厚生労働省の唐澤剛・大臣官房審議官は12月2日、東京都内で講演し、「診療所を受診する外来患者の受診延べ日数が微減で推移する中、毎年2000カ所ずつ診療所が新たに開設されている」と述べ、診療所の提供体制について考え直す時期にきていると指摘した。
英国の家庭医が聴診器など簡単な医療器具しか持たない例を紹介し、唐澤審議官は「日本の診療所は設備のレベルが高い。その分、投資コストも引き受けている。診療所と病院の役割をどうしていくか非常に大きな問題だ」と述べた。
一方で「提供体制の問題は行政が強制的にやるようではうまくいかない。実質的な経営戦略、全体として合意できる政策目標をつくらなければいけない」とも述べた。(12/3MEDIFAXより)