診療所の外来、前年同期比減/日医、4月分レセプト調査
日本医師会が6月9日発表した4月分のレセプト調査(速報)によると、2010年度診療報酬改定で再診料が2点引き下げられた診療所の外来は、総点数で前年同期比0.05%減、1日当たり点数も0.21%減といずれも減少した。
高杉敬久常任理事は記者会見で、再診料引き下げや長期投薬の増加が影響している可能性に言及したものの、「細かい分析は3カ月後」として現時点での論評は避けた。日医は4−6月の3カ月分のデータを調査した上で、8月に一定の結論を出す考えだ。
一方で、診療所の入院は総点数が前年同期比6.01%増、1日当たり点数も5.68%増といずれも増加。有床診療所の報酬が増点された影響とみられる。急性期に手厚い財源配分がされた病院の入院は、総点数、1日当たり点数ともに3−4%程度の増加。外来も増加している。
「5分ルール」が廃止され、いわゆる「お薬外来」が算定不可とされた外来管理加算の算定回数は、診療所で2.74%増、病院で6.13%増となった。 調査は日医のA1会員(開設者中心)から抽出した医療機関を対象に実施し、診療所1375施設(有効回答率31.0%)、病院135施設(35.1%)から有効回答を得た。(6/10MEDIFAXより)