診療報酬はプラス改定の方向／仙谷行刷担当相「私はそう動く」

　仙谷由人行政刷新担当相は12月2日、東京都内で開かれた「医療フォーラム」で講演し「診療報酬の国費負担は4分の1。それほど大騒ぎするような額でなくても、プラス改定の方向で動かすことができる」と述べ、次期診療報酬改定はプラス改定が望めるとの見通しを示した。

　仙谷氏は「私は診療報酬の点数を、各技術料やインフォームドコンセントも含め、もう少し高くしなければ、日本の医療は持たないという論者だ」と述べた。

　その上で、小泉内閣時代の度重なるマイナス改定について「国民は診療報酬を低くして窓口負担が少なくなり喜ぶ。こういう論理が語られたのが決定的に間違いだった」と述べた。

　さらに「産業論としても、ここのパイを多くして国民医療費を拡大していくことを躊躇しない構えが必要だ」と述べ、医療費を増やせば医療従事者の雇用拡大につながるとした。

　年末の予算編成に向けた厚労・財務双方の改定率の攻防については「わずかでもプラス方向に動けるように、私自身はそういうふうに動きたいと思っている」と述べ、尽力するとした。（12/3MEDIFAXより）