診療側「大幅な引き上げを」、支払い側は難色/改定率の意見書
中医協の診療側委員7人は11月25日の中医協総会(会長=遠藤久夫・学習院大教授)で、2010年度次期診療報酬改定の改定率について「病院の入院基本料をはじめとする診療報酬の大幅な引き上げによる医療費全体の底上げを強く求める」とする連名の意見書を提出した。一方、支払い側委員7人も、次期改定に関する「基本的考え方」と題した意見書を提出。経済情勢や保険者財政の悪化を踏まえ「保険料引き上げに直結するような診療報酬の引き上げを行う環境にはない」とした。改定率に関する最終的な中医協としての意見書案の取りまとめは、前回改定時に倣い公益委員が行い、長妻昭厚生労働相に提出する。(11/25MEDIFAXより)