規制改革案に抗議の意見書/中医協・診療側が提出
中医協の診療側委員は2月16日の中医協総会に、行政刷新会議「規制・制度改革に関する分科会」のライフイノベーションワーキンググループの中間取りまとめに抗議する意見書を提出した。中間取りまとめに「リハビリテーションの日数制限の見直し」と「調剤基本料の一元化」などが盛り込まれたことを問題視し「社会保険医療協議会法に基づいて設置されている中医協で議論すべき事項。一方的な議論が行われていることは極めて遺憾」としている。
●リハビリ日数制限撤廃は「無責任」
リハビリの日数制限について、中間取りまとめでは2012年度診療報酬改定での撤廃を検討することを盛り込んでいる。診療側の意見書では「さまざまなエビデンスに基づいて、診療報酬上の適正な評価の在り方について中医協で議論しているところ。短絡的な提案で無責任」などと批判した。
調剤基本料については原則40点だが、特定の医療機関からの処方箋の集中率が70%を超える薬局は24点となっており、中間取りまとめでは12年度改定で24点に統一することを検討するとうたっている。これに対しては「一部の薬局だけを例外的に低く設定している。24点を算定している薬局は1%しかなく、残りの99%の薬局を『例外』の方に合わせて引き下げるという提案には合理的な根拠がない」と反論している。(2/17MEDIFAXより)