規制改革会議で混合診療解禁の道筋 皆保険破壊する「自己責任」論に待ったを
3月19日、NHKは政府の規制改革会議が「基本的な考え方」として「混合診療 個別に診療行為の決定を」との方針をまとめたと報道した。その中で、規制改革会議が「『混合診療』について、患者と医師の責任で個別に診療行為を決められるように改める」方針を固めたと言及した。
具体的には、保険外併用療養費制度の評価療養、選定療養に加え、新たに「選択療養制度」(仮称)なる仕組みを設けるというもの。医師と患者の同意を根拠にした混合診療のなし崩し解禁策で、安心・安全の医療に対する国の責任を放棄し、医師と患者の「自己責任」にすり替えるものである。
このことを受け、協会は混合診療解禁はいかなる形であっても認められないとの立場から、3月25日に抗議及び撤回を求める談話を発表。厚労相、規制改革会議委員、京都選出国会議員および日本医師会会長あてに送付した。
なお、27日に規制改革会議は「選択療養制度」創設の提案を行っている。(2面に全文)