規制改革、対象絞り込みは11月上旬めど/分科会第3弾スタート
政府・行政刷新会議は10月3日、民主党政権下で第3弾となる「規制・制度改革に関する分科会」(分科会長=岡素之・住友商事会長)の初会合を開いた。蓮舫行政刷新担当相は会合の冒頭、東日本大震災で国内の状況が大きく変わったとして「被災地のみならず日本の再生をどのように規制・制度改革で後押ししていけるのか、ゼロベースで臨んでほしい」と出席者に呼び掛けた。岡分科会長は終了後の会見で、改革実現に向けた政治のリーダーシップを求めた。改革の具体的対象については11月上旬をめどに絞り、必要に応じて分科会の下にワーキンググループ(WG)を設置する方針だ。
これまで規制・制度改革分科会は、2010年3月に第1弾、10年10月に第2弾が設置された。大震災の影響もあって1年ぶりに仕切り直した第3弾では、12年春をめどに結果を取りまとめる予定だ。
●ライフイノベWG、設置は未定
初会合後に会見した岡分科会長によると、この日は今後の改革の進め方について大局的な観点で議論が交わされた。改革の基本的な考え方を深めるため、あと2−3回会合を開き、その後、改革の具体的な対象分野を決める。一方で、震災の復旧・復興、エネルギー政策など現政権の重要課題とされるテーマについては、分科会で対応していくコンセンサスがあるという。
第1弾と第2弾では分科会の下に、医療・医薬分野の改革を検討するライフイノベーションWGを置いたが、今回も同様のWGを設置するかは未定だという。
分科会のメンバーは、分科会長を除き以下の通り(敬称略)。
▽安念潤司(中央大法科大学院教授)▽大上二三雄(エム・アイ・コンサルティンググループ代表取締役)▽大室康一(三井不動産特別顧問)▽翁百合(日本総合研究所理事)▽川本裕子(早稲田大大学院ファイナンス研究科教授)▽佐久間総一郎(新日本製鐵執行役員)(10/4MEDIFAXより)