規制・制度改革、中間まとめ了承/行刷会議・分科会
政府・行政刷新会議の「規制・制度改革に関する分科会」は1月26日、ライフイノベーションワーキンググループが提示した医療・介護に関する改革事項を含め、約250項目の改革事項を盛り込んだ「中間とりまとめ」を了承した。今後の各省協議や3月上旬の「規制仕分け」の結果を受け、分科会は最終的な取りまとめを行政刷新会議に報告する。政府は3月末に規制・制度改革に関する方針を閣議決定する予定だ。
中間とりまとめにある医療分野の制度改革の方向性は、3つの大きな柱で成り立っている。?地域主権推進などを通じて医療者の主体的な経営を目指し、医療資源の適正配置と有効活用を図る?開かれた医療を実現し、グローバリゼーションを促進させ、透明性の高い制度改革を進める?イノベーションで周辺産業も含めて医療産業を成長させ、国際競争力を強め、質の高い医療の提供体制を構築する。
医療分野で具体的に示された改革事項は以下の通り。
▽地域主権の医療への転換▽病床規制の見直し▽医療法人の再生支援・合併における諸規制の見直し▽医師不足解消のための教育規制改革▽救急救命士の職域拡大▽医療行為の無過失補償制度の導入▽高額療養費制度の見直し▽医療保険におけるリハビリの日数制限の見直し▽調剤基本料の一元化▽ICD(国際疾病分類)コーディングの改善と包括医療用病名マスターの編集▽広告規制の緩和▽希少疾病用医療機器の市場導入促進に向けた制度の整備▽医療機器の改良改善に係る一部変更承認申請不要範囲の拡大▽医療機器における品目ごとのQMS(品質マネジメントシステム)調査制度の見直し▽医薬品・医療機器の審査業務に係る法的責任の明確化▽医薬品・医療機器におけるイノベーションの適切な評価の実施▽一般用医薬品のインターネット等販売規制の緩和(1/27MEDIFAXより)