西川厚労省副大臣に要請/婦団連
保団連女性部が加盟する日本婦人団体連合会(婦団連) は、7月24日、西川京子厚生労働副大臣に申し入れを行った。
この申し入れは、6月4日に国会議員会館内で行われた「安心して妊娠・出産したい−私たちの声を聞いて」集会での緊急要請項目を実現させるための行動の一環として行われたもの。
まず、婦団連副会長より、先の集会では妊産婦の過酷な実態が明らかになり、安心して妊娠・出産したいということが世論になりつつあることが報告された。厚労省から自治体に通知が出され、健診の無料化が前進しているが、格差があり自治体任せではなく、国としても予算措置をしてほしい旨を要請した。西川副大臣は「厚労省として少子化対策に力を入れてきたことは評価していただきたい。経済的に厳しくて健診を受けない実態があることは承知している」と回答した。
産婦人科医不足に関しては、「女性医師の離職が医師不足の一因にあることは承知しており『安心と希望の医療確保ビジョン』にも支援を盛り込んだ。院内保育所は、女性医師の短時間勤務が実現すれば地域の保育所でも対応できる問題であり、女性医師が働きやすい環境整備に力を入れる」と述べた。
予算については「一般交付税として、地方に分配しているので、使い道に関しては各自治体に任されている。できる限りのことはしていきたい」と回答した。
なお、申し入れには、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員が同席した。