褥瘡ケア、訪問看護の特別管理加算対象へ/次期介護報酬改定  PDF

褥瘡ケア、訪問看護の特別管理加算対象へ/次期介護報酬改定

 厚生労働省は2009年度介護報酬改定に向けて、訪問看護の特別管理加算の対象に褥瘡ケアを追加する考えを10月30日の社会保障審議会・介護給付費分科会に示した。ただ、日本医師会の三上裕司常任理事は「褥瘡は入院して集中的に治療した方がよい」と述べるなど対象拡大に疑問を呈した。

 日本褥瘡学会のまとめによると、訪問看護を利用する褥瘡患者のうち、重度とされるステージ3と4の患者が42.5%を占める。また、国保中央会の調査研究では、褥瘡ケアの処置時間は、現時点で特別管理加算の対象となっている疾患のケアに要する時間よりも長い。さらに、褥瘡ケアには専門的な知識・技術が必要とされていることから、08年4月の診療報酬改定でも、特別訪問看護指示書を1月につき2回まで交付できるように算定拡大が図られるなど、褥瘡ケアに対する訪問看護のニーズは高い。これらの点を踏まえ、厚労省は次回改定で、褥瘡の処置を特別管理加算の対象としたい考えだ。(10/31MEDIFAXより)

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