被災者の服薬状況確認を/精神・障害保健課が事務連絡
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課は3月28日、各都道府県の担当課に対し、被災によって服薬中断を余儀なくされている人が少なからずいるとして、精神疾患患者らの服薬状況の確認に留意するよう求める事務連絡を発出した。
事務連絡では、薬物治療を受けていた精神障害者の中には▽かかりつけ医療機関が被災している▽医薬品が不足している▽交通手段が遮断され通院治療が困難―などの理由から、服薬中断を余儀なくされている人がいるとし、治療なしで過ごした場合に数週間で症状が悪化する可能性があり、本人にとって避難所・在宅での生活に困難が生じることが予想されると指摘。避難所などで支援を行う医療チームや保健チームに対し▽声掛けによる服薬状況の確認▽医療中断者を確認した場合、かかりつけ医療機関の受診や「心のケアチーム」につなぐ▽医薬品の不足が切迫している状況が背景にある場合は自治体の担当部署に状況を伝達する―などに留意するよう求めた。(3/30MEDIFAXより)