被保険者の特定健診受診率35.9%/08年度協会けんぽ、目標下回る
全国健康保険協会は7月14日の運営委員会で、2008年度の特定健診・保健指導の実施状況(速報値)を報告した。特定健診項目を含む生活習慣病予防健診の被保険者の受診率は35.9%、被扶養者の特定健診受診率は11.2%で、いずれも旧政管健保で掲げた5カ年計画の昨年度目標を大きく下回った。
旧政管健保では、5年後の12年度に特定健診の実施率70%、特定保健指導の6カ月後の評価実施率45%を達成することを目標に各年度の目標を掲げている。08年度の目標値は特定健診は被保険者60%(事業主健診からの情報提供20%分を含む)、被扶養者40.0%、特定保健指導は被保険者28.2%、被扶養者20.0%としていた。
特定健診の実施率が目標を下回った理由として同協会は、被保険者については事業主健診からの情報提供がほとんどなかったこと、被扶養者については特定健診の本格的な実施が昨年7月頃にずれ込んだことなどを要因に挙げている。
特定保健指導の実施率は被保険者0.9%(初回面談実施率9.4%)、被扶養者は初回面談実施率が0.3%で、6カ月後評価実施率は算出できなかった。特定健診の実施時期が遅れたことが主な要因としている。(7/16MEDIFAXより)