英国NHS改革で待機患者減/日医総研WPが紹介
日医総研はこのほど、「労働党政権による英国NHS改革はどう進んでいるか?」と題したワーキングぺーパー(WP)をまとめた。
1997年発足のブレア労働党政権は、保守党政権による効率化・医療費削減政策と完全に決別し、2000年に発表したNHSプランで改革に着手した。WPによると、最近10年間で入院待機患者総数が120万人規模から60万人規模に半減し、06年4月以降は9カ月以上の入院待機患者が解消するなどの実績を残した。
死亡率では、がん死亡率について、95−97年から09−11年までに20%引き下げを見込んでいるほか、循環器系疾患死亡率は40%引き下げる目標に到達した。
ブラウン労働党政権は09年11月10日、今後10年間のNHS改革の方向性を「予防的サービスへのシフト」と「患者中心のサービスの創造」に向ける考えを打ち出したことも紹介した。(1/27MEDIFAXより)