若狭湾の原発耐震性再検討/断層の同時活動を考慮  PDF

若狭湾の原発耐震性再検討/断層の同時活動を考慮

 福井県の若狭湾周辺に原発を持つ関西電力、日本原子力発電、日本原子力研究開発機構は2月28日までに、付近にある複数の活断層が同時に動く可能性を考慮した耐震安全性の再検討を始めた。

 経済産業省原子力安全・保安院が同時活動の可能性を指摘、再検討を求めたのを受けた対応。同時に動くと地震の規模は大きくなる。保安院は、原発で想定される地震による最大の揺れの強さ(基準地震動)は「引き上げが必要になる可能性が高い」としている。

 関電などは208年3月、連続性はないと保安院に報告していた。この報告の際、日本原電は敦賀原発構内を通る断層の存在を初めて認め、関電、原子力機構も原発付近の断層を認定するなど過去の断層評価が不十分だったと判明。3事業者はこれらの原発の基準地震動を大幅に引き上げ、50−650ガルに設定した。【共同】

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