自然災害、世界で増加/06年の死者2万7000人

自然災害、世界で増加/06年の死者2万7000人

 台風や洪水、干ばつ、地震など自然災害の発生件数や被災者は世界で年々増え、2006年には死者が約2万7000人に上り、特にアジアは被災者の9割近くが集中するなど大被害を受けているとの報告書を、アジア防災センターが9月20日までにまとめた。

 報告書は、原因について「地球温暖化や森林破壊、砂漠化、無秩序な都市化などの要因が複雑に絡み合っており、アジアは他の地域と比較して災害に対して脆弱だ」と警告。

 報告書によると、自然災害の発生件数は1975年から06年にかけて徐々に増加。75年には100件未満だったが、06年には457件に達し、被災者は約1億3500万人、死者は約2万7000人に上った。

 06年の被災者は、台風などの暴風雨によるものが50%を占め、洪水(24%)、干ばつ(23%)、地震(3%) の順。

 06年の発生件数のうちアジアが占める割合は40%だったが、被災者の89%、死者の59%が集中していた。【共同】

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