自殺者数が3万人下回る、15年ぶり/自殺対策白書  PDF

自殺者数が3万人下回る、15年ぶり/自殺対策白書

 政府が6月18日に閣議決定した2013年版自殺対策白書によると、12年の自殺者数は15年ぶりに3万人を下回り、2万7858人(対前年比2793人減、同約9.1%減)と大幅に減少した。男性の自殺者数は1万9273人、女性は8585人。自殺の原因別に見ると、動機の上位に並ぶ▽健康問題▽経済・生活問題▽家庭問題▽勤務問題―などで軒並み減った。

 自殺者を10歳ごとに階層化して推移を見ると、60歳以上の自殺死亡率が大きく減少した。50代の自殺死亡率も5年前や10年間に比べて減っている。逆に20代の自殺死亡率には歯止めがかかっていない状況が浮き彫りになった。

 都道府県別に見ると、ほぼ全ての都道府県で自殺死亡率が低下した。自殺対策に先駆的に取り組んできた秋田、青森、岩手などは、09年に比べて大幅に自殺死亡率が改善した。地域間格差は縮小している傾向がうかがえる。(6/19MEDIFAXより)

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