自殺・うつ病対策PTが発足/厚労省
厚生労働省は1月21日、「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」の初会合を開いた。同PTでは、自殺について、さまざまな切り口から分析し、実態の解明を図る。厚労省は、内閣府と連携し、現場の意見も反映させて有効な政策を打ち出したいとしている。
長妻昭厚生労働相は冒頭「毎日、約100人が自殺している。自殺の原因は、介護や看病疲れ、生活苦などであり、自殺による保険金支給なども含めて厚労省所管の問題」とした上で、「自殺の根本的な原因である社会保障全体について立て直すことも大きな課題」とした。
PTメンバーである清水康之内閣府参与(自殺対策支援センターライフリンク代表)は「自殺は減らせる。しかし、これまでは自殺の実態に基づいた対策の立案がなく、対策に統合性がなかった」と指摘。「警察庁の統計など実態に関するデータを活用し、実態に即した総合的な対策が必要」とした。
今後は警察庁や厚労省の既存のデータを分析し▽性別▽時期▽地域▽職種―など多様な切り口から自殺の実態解明を図る。同PTは年度末を目標に中間的な取りまとめを行いたいとしている。(1/22MEDIFAXより)