自己負担割合の増加を軽減/高齢者医療で与党PT
与党の「高齢者医療制度に関するプロジェクトチーム」(PT) は9月9日、世帯構成や収入が変わらないにもかかわらず、後期高齢者医療制度(長寿医療制度) への移行により医療費の自己負担が1割から3割に増加する高齢者の負担割合を、従来通り1割に据え置く方針を決定した。自己負担が増加するのは、世帯収入が520万円未満で個人の収入が383万円以上の75歳以上の高齢者。この日のPTの決定により、2009年1月からは移行前と同様に1割負担のままとなる。
75歳を迎えて後期高齢者医療制度へ移行した月の自己負担限度額が2倍になる問題に対応するため、移行前後の限度額をそれぞれ2分の1となるよう設定することも決めた。
このほか、7月のPTで方針が示され、8月末にまとまった「安心実現のための緊急総合対策」にも盛り込まれている(1)70−74歳の医療費自己負担割合の1割から2割への増加を凍結、(2)被用者保険の被扶養者の保険料負担を9割軽減―について09年度も継続して実施することを決定。財源は08年度の補正予算に計上する。(9/10MEDIFAXより)