臓器移植法改正D案を提出/自民・民主の有志「子どもに移植の道を」
自民、民主両党の有志議員らは5月15日、臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(いわゆるD案)を国会に提出した。同日、自民党の根本匠政調副会長や民主党の藤村修衆院議員らが都内で記者会見した。筆頭提出者の根本氏は、D案について「現行の法的な枠組みを維持しながら、15歳未満の子どもに臓器移植の道を開く」と指摘。「臓器移植が進むために最大公約数的な案を考えた」と説明した。D案の提出者は、根本氏のほか6人。現時点での賛成者は、自民13人、民主11人、公明2人の計26人という。
臓器移植法改正案は、すでに3案が国会に提出されている。世界保健機関(WHO)が海外に渡航しての移植を制限する考えを示したことから、国内で子どもの臓器移植を可能にするよう法律の改正を求める声が強まっている。今国会での改正法案成立に向けて、自民・民主の議員らが折衷案としてD案を提出した。(5/18MEDIFAXより)