胃がん対策でピロリ菌検査「適当でない」/政府答弁書
政府は2月18日の閣議で、胃がん対策として、検診でヘリコバクターピロリ感染の検査を行うかどうかについて「現時点では、ヘリコバクターピロリ菌の検査について、その実施により死亡率が減少することを示す証拠が不十分で、広く住民に対して実施することは適当ではないと考えている」とする答弁書を閣議決定した。秋野公造参院議員(公明)の質問主意書に答えた。
答弁書では、ヘリコバクターピロリ感染の発がん性については十分な証拠があるという国際がん研究機関の見解があると承知しているとした上で、今後、厚生労働科学研究費補助金による第3次対がん総合戦略研究事業の成果を踏まえて、胃がん検診でのヘリコバクターピロリ菌検査の在り方などについて検討したいとした。(2/21MEDIFAXより)