老人医療費、最低は17年連続で長野/全国平均1.3%の伸び
2006年度の都道府県別1人当たり老人医療費が最も低かったのは、17年連続で長野だったことが、厚生労働省保険局調査課のまとめで分かった。一方、最も高かったのは福岡で、両県の差は1.50倍となった。全国平均は83万2373円で前年度比伸び率は1.3%増だった。詳細は「06年度老人医療事業年報」に掲載し各都道府県に送付した。
06年度老人医療費の総額は11兆2594億円で前年度より3850億円、3.3%減となり、2年ぶりに減少に転じた。このうち診療費は9兆1492億円で前年度比2950億円、3.1%の減少。老人医療費の総件数は3億8817万件で、前年度比1058万件、2.7%減少となっている。
02年度の老人保健法改正で07年度まで段階的に老人医療対象年齢を引き上げていることから、受給対象者は前年度より64万9000人、4.6%減り、1352万7000人となっている。同課では受給対象者の減少によって老人医療費総額も減少したとみている。(9/5MEDIFAXより)