署名2万5900人分を提出/病院休止でリコール請求へ
千葉県銚子市の市立総合病院が休止した問題で、市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」は12月26日、岡野俊昭市長のリコール(解職請求) に向けて集めた約2万5900人分の署名を市選挙管理委員会に提出した。署名はリコールに必要な有権者の3分の1 (2万229人) を超えている。
提出を受け、岡野市長は記者会見し「病院再開への重要な局面を迎えているこの時期に職を辞することは、市政に停滞と混乱を生じさせるだけでなく、再開を待ち望んでいる市民に対し市長の責務を放棄することになる」と述べ、リコールの是非を問う住民投票まで辞職する考えがないと表明した。
選管の審査と署名の縦覧期間を経て、3分の1以上であることが確認されれば、市民団体側はリコールの本請求ができる。本請求はほぼ確実な情勢で、早ければ3月下旬にも実施される住民投票で過半数の賛成があると岡野市長は失職する。
岡野市長は2006年7月、病院存続を公約に掲げ初当選したが、医師不足や財政難により9月末で病院を休止。市民の会は「公約違反だ」として11月22日から署名を集めていた。【共同】(1/5MEDIFAXより)