綾部・福知山医師会と懇談会  PDF

綾部・福知山医師会と懇談会

2月13日 ハピネスふくちやま会議室

中小病院厳しくなれば地域医療も崩壊と懸念の声

 協会は、綾部医師会と福知山医師会との懇談会を2月13日に開催した。参加者は、両地区から8人、協会から5人であった。懇談会は、福知山医師会の横山尚樹理事の司会で開会し、冒頭福知山医師会の井土昇会長は「難局を乗り越える有意義な懇談会にしたい」とあいさつ。垣田理事長は「2025年の『川上』『川下』一体改革に向けて国は着々と動いている。2年後には医療と介護の同時改定が控えている。厳しい状況だが、日本の医療制度をどうするか、発言していきたい。『新専門医制度』と京都府の地域医療構想について、意見交換したい」とあいさつした。

 協会からは各部会の情報提供に続いて「新専門医制度」「地域医療構想」について情報提供し、地域医療連携推進法人創設と「新専門医制度」の問題点を中心に、個別指導や新規開業等についても幅広く意見交換が行われた。

 地区からは、2017年4月に始まろうとしている岡山大学メディカルセンター構想に代表されるような地域医療連携推進法人の具体化へ向かう地域もあるが、京都の場合はどうなのかとの質問があった。これに対し協会は、大学を中心とした「新専門医制度」により連携病院作りが課題になる。そこに開業医がどのように組み込まれることになるのか、注目している。さらに、医師派遣や確保の問題、また医師の立場からは、様々な病院をローテーションするため、その身分や給与体系も懸念される。医師確保は中小の病院経営に直結する。開業医は後送病院があるから安心して診療できる。それがなくなれば大変なことになるが、マスコミは一切取り上げてくれない。着実に病床数は減っている。地域のことを考えているのか、机上の理論だとの憤りを覚えると回答した。

 さらに地区から、「新専門医制度」による研修は17年4月から始まり、20年までに現在の学会認定専門医も機構基準専門医へ段階的に移行するが、総合診療専門医と一般の開業医の棲み分けはあるのか。まず総合診療専門医を受診し、直接専門医の受診ができないとなると患者は二度手間になるとの意見か出された。これに対し協会は、日本の開業医は、開業した地域で住民と生活基盤を共にし、医療を提供する。これを基本に皆保険制度が成り立ってきた。病院の総合内科医と総合診療専門医は、異質のものとなるだろう。ゲートキーパーとして、スクリーニング的なことしかできないように枠をはめられたら、それまでの経験や知識を活かした治療ができずにモチベーションも下がるだろう。在宅にも力を入れて経験を積むことで地域の医師は育つ。学校医、乳幼児健診、発達障害など、総合診療専門医も同じようにできるのか、3年で本当にできるのか疑問だと述べた。

 最後に綾部医師会の米谷博夫会長から「本日のご意見を活用して、今後の地区医師会活動に役立てていきたい」との閉会のあいさつの後、会場を移して懇親を深めた。

ページの先頭へ