統合失調症患者4.6万人の入院解消/厚労省「改革ビジョン」で新目標  PDF

統合失調症患者4.6万人の入院解消/厚労省「改革ビジョン」で新目標

 2014年度までの10年間で精神医療体制を再編・強化するための方向性を示した「精神保健医療福祉の改革ビジョン」(04年9月策定)について、厚生労働省は7月9日、後期5年間の新たな数値目標のたたき台を「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」(座長=樋口輝彦・国立精神・神経センター総長)に示した。05年時点で19万6000人いた統合失調症による入院患者のうち、約4万6000人の入院を解消するとし、身体合併症対応施設など、施設の整備数も盛り込むとしている。

 厚労省は改革ビジョンで「入院医療中心から地域生活中心へ」との基本方針の下、精神保健医療福祉体系の再編として、入院1年未満群の平均残存率を24%以下に、入院1年以上群の退院率を29%以上にすることなどを目標に掲げ、これにより15年には約7万床の精神病床を削減できるとの見通しを示している。(7/10MEDIFAXより)

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