細川厚労相、臓器移植の状況を説明/参院・厚労委  PDF

細川厚労相、臓器移植の状況を説明/参院・厚労委

 細川律夫厚生労働相は10月19日、参院厚生労働委員長にあてて「臓器移植の実施状況等に関する報告書」を提出し、同委員会で概要を説明した。報告書は、現在の臓器移植の実施状況やこれまでの移植結果、脳死下提供事例の検証会議での検討状況などをまとめた。

 報告書によると、9月30日現在で移植希望登録者数は▽心臓167人▽肺137人▽心肺同時4人▽肝臓248人▽腎臓1万1564人▽肝腎同時6人▽膵臓41人▽膵腎同時138人▽小腸4人▽角膜2685人(角膜のみ8月31日現在)―の約1万5000人となった。

 「臓器の移植に関する法律」の施行(1997年10月16日)から2010年9月30日までの期間に101人が臓器移植法に基づき脳死と判定されている。改正法全面施行後の脳死判定は14人、うち13人が本人の意思が不明で、家族の書面による承諾で脳死と判定された。

 厚労省は報告書で、今後も臓器移植の普及啓発を進めるとともに臓器提供意思表示カードの配布などを行っていくとした。(10/20MEDIFAXより)

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