精神疾患追加、「5疾病5事業」了承/厚労省・医療部会  PDF

精神疾患追加、「5疾病5事業」了承/厚労省・医療部会

 厚生労働省の社会保障審議会・医療部会(部会長=齋藤英彦・国立病院機構名古屋医療センター名誉院長)は7月6日、医療計画で定める「4疾病5事業」について新たに精神疾患を加えた「5疾病5事業」とする方針でまとまった。今後、省令改正に向けた手続きに入る。

 2008年の患者調査によると、精神疾患の患者数は323万人に上り、医療計画に記載すべき4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)のいずれの患者数より多い。09年人口動態統計がまとめた精神疾患の死亡者数は1.1万人。さらに、自殺による死亡数3.1万人は糖尿病で死亡した1.4万人を大きくしのぐ。医療部会ではこうした現状を踏まえ、4疾病5事業へ精神疾患を追加する方向性で議論を重ねてきた。

 議論では、出席した委員から「追加に賛成。精神疾患は社会全体で見守らなければならない。保険者集団としても一生懸命に取り組みたい」(高智英太郎委員=健保連理事)、「他の4疾病よりも地域連携が必要であり、追加するのが望ましい」(横倉義武委員=日本医師会副会長)などの意見が集まり、齋藤座長が「精神疾患を加えることについては、まったく異論がない」とまとめた。

 厚労省は13年度から始まる次期医療計画について「医療計画の見直し等に関する検討会」で議論を進めており、都道府県向けの作成指針を年内にまとめる予定。医政局総務課は「5疾病5事業」とするための省令改正について「指針策定のスケジュールに合うように対応したいが、担当課と検討したい。現段階で官報に出す時期は決めていない」とした。4疾病5事業のうち「疾病」の追加は省令で対応できるため法改正は必要ない。(7/7MEDIFAXより)

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