精神医療、一般医療体系へ編入を/障がい者制度会議が1次意見
内閣府の障がい者制度改革推進会議(議長=小川榮一・日本障害フォーラム代表)は6月7日、「第1次意見案」を議論し、医療分野に関しては、地域医療の充実と地域生活への移行や、精神医療の一般医療体系への編入、地域生活を容易にするための医療の在り方などを盛り込んだ。
同会議は「障がい者制度改革推進本部」(本部長=鳩山由紀夫首相)の下で障害者施策の推進に関する事項について意見を求めるため、障害者や学識経験者らで組織。▽障害者基本法の抜本改正▽障害者差別禁止法制の制定―などを含め幅広く審議を行っており、これまでの議論を踏まえ、障害者制度改革の基本的な方向について第1次意見を取りまとめた。
「障害者制度改革の推進のための基本的な方向」と題した第1次意見は、障害者制度改革の基本的な考え方を▽「権利の主体」である社会の一員▽「差別」のない社会づくり▽「社会モデル」的観点からの新たな位置付け▽「地域生活」を可能とするための支援▽「共生社会」の実現―の5つとし、2010年内は推進会議でさらに議論を進め、秋から年末をめどに第2次意見を取りまとめるとした。また政府へ、第1次意見を踏まえ、速やかに制度改革の方向性を決定するよう求めた。(6/8MEDIFAXより)