精神労災請求「医療・福祉」が上位/09年度、厚労省まとめ  PDF

精神労災請求「医療・福祉」が上位/09年度、厚労省まとめ

 2009年度の精神障害などに関する労災請求のうち、「医療・福祉」業種からの請求件数が127件で、前年度より5件増加したことが6月14日、厚生労働省のまとめで分かった。「医療・福祉」業種をさらに細分化した「中分類」を見ると、「社会保険・社会福祉・介護事業」が66件で最も多く、「医療業(病院、医科・歯科診療所など)」が60件で2番目となり、両者で1、2位を独占した。

 厚労省が公表した「09年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況」で明らかになった。精神障害に関する労災申請件数は、前年度比22.5%増の1136件で過去最多。業種別では「製造業」の205件、「卸売・小売業」の187件に続いて、「医療・福祉」が多くなっている。

 申請件数全体が増加する一方で、支給決定件数は前年度比13.0%減の234件。同対策室は「精神障害に関する支給決定は申請から9カ月程度かかっており、未決定が多いため申請の増加が反映されていない」と説明している。(6/15MEDIFAXより)

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