第3次試案「成案にはならない」/死因究明制度で足立政務官  PDF

第3次試案「成案にはならない」/死因究明制度で足立政務官

 死因究明制度の創設に向けた厚生労働省の第3次試案について、足立信也厚生労働政務官は2月23日の衆院予算委員会で「過去に検討された第3次試案が成案になることはないと考えている」と明言した。その上で「2010年度中にしっかりした方向性を出していきたい」とし、前政権下での第3次試案の方向性とは異なる形で、死因究明制度の検討を進める考えを示した。

 足立政務官は、中井洽国家公安委員長の下で検討されている「非自然死体」の死因究明について言及し「医療提供関連死がそこに入るのかどうか、あるいは除外すべきなのかどうか。その検討の状況も見守りたい」と述べ、国家公安委員会での検討結果を踏まえ、死因究明制度の創設に取り組む姿勢を示した。

無過失補償制度は「公的でやるべき」

 足立政務官は衆院予算委員会で、無過失補償制度の補償金支給について「私は公的でやるべきだと思っている」と述べた。

 産科の無過失補償制度が民間損害保険を活用して補償金を支給していることに関して、足立政務官は「入り口(制度への加入)は公的でやっておきながら、出口(補償金支給)は民間の任意保険になっている。これはあり得ない形態だ」と指摘。「ここ1−2年の重要な課題として前向きに検討していく」とした。(2/24MEDIFAXより)

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