第13回文化講座「現代」とはどういう時代か?
〜不安な「現代」の乗客たち。マルクスとニーチェとともに考える。〜
日 時
3月17日(日)午後2時〜4時
場 所
京都府保険医協会・ルームA〜C
講 師
代々木ゼミナール 公民科 講師 畠山 創 氏
講演趣旨
普段、誰も事故など起こるとは考えもしません。
しかし、「近代列車」の暴走により、「現代」は事故が起き始めたのです。
近代が「人間の無限性」を信じた時代であるとすれば、現代は、「人間の有限性」を垣間見ていく時代です。
たとえば、資本主義は「富の格差」を拡大させました。マスメディアの発達は、私たちから「主体性」を奪いました。そして、2年前には福島で原発事故が発生し、今も多くの人々が避難生活を
強いられています。
マルクスらの社会主義は、資本主義という、人間の「外部」の経済システムを問題視しました。
一方、ニーチェらの実存主義は、人間の「内部」に眼差しを向けた人たちです。
今回は、マルクスとニーチェとともに、抜き差しならない不安をどう乗り越えるかを、分かりやすく考えます。